寄宿舎は、宇部総合支援学校高等部の通学が困難な生徒を対象に、社会的自立をめざした生活支援を行っています。一人一人の実態に応じた支援を通して、基本的な生活習慣や自立に必要な力を育んでいます。
なお、就業実践科では、通学の状況にかかわらず、教育活動の一環として寄宿舎体験を実施しています。1年生では全員が日帰り・1泊・2泊の寄宿舎体験を行い、希望者は2年生で半年間又は1年間の体験入舎をすることができます。
「自分のことは自分でできる人」
「自分で考え行動できる人」
「仲間と協力しあうことのできる人」
☆健康で安全な生活習慣を確立する。
☆寄宿舎生活を通して主体性を育てる。
☆洗濯、整理整頓などの生活スキルの習得を図る。
☆当番活動などを通して、責任感や協力する態度を養う。
前期:入舎式・歓迎会・自治会役員選挙・避難訓練・お楽しみ会
後期:避難訓練・お楽しみ会・お別れ会・修了式(就業実践科)・退舎式
※季節に応じた行事を行っています。
男子 3名 女子2名 合計5名
寄宿舎の外観
玄関
行事の写真や作品などを掲示しています。
舎室
たたみ部屋で、寝ころがることもできて、とても落ち着ける場所です。
舎監室(談話室)
話をしたり、パソコンをしたりしています。マンガ本もあって楽しい部屋です。
ミーティングルーム
舎監や指導員の先生と会話やゲームを楽しんだり、友達とスマートフォンやゲームをしたりして、自由時間を過ごしています。
浴室
3~4人ずつ交代で入ります。気持ちがよいのでついつい長くなってしまいます。
洗濯場
お風呂が終わったら、洗濯です。下洗いも頑張っています。
Q1 寄宿舎ってどんなところですか?
集団生活をして、基本的な生活習慣を身に付けるところです。「自分のことは自分でできる」「自分で考え行動できる」「仲間と協力できる」をめざして頑張るところです。
Q2 寄宿舎でどんな力が身に付きますか?
自分で洗濯や整理整頓、掃除ができるようになります。また、コミュニケーション能力も向上し、人間関係を築くのが上手になります。
Q3 スマートフォンは利用できますか?
自由時間に使用することができます。
ただしWi-Fiはありません。
Q4 買い物に行くことはできますか?
火曜日と水曜日に買い物に行くことができます。
みんなの楽しみになっています。
Q5 土日、祝日は利用できますか?
学校が休みの日は閉舎になります。
長期休業日も同様です。
Q6 何人部屋ですか?
集団生活をすることで色々なことを学んでほしいため、基本2人部屋です。
3年間利用した舎生の声
・寄宿舎に入る前は、不安でいっぱいだったけど、実際に生活してみると楽しかった。洗濯をしたり、掃除をしたりするのは大変だったけど寄宿舎で生活して、習慣になりました。
・寄宿舎で生活してみて、親のありがたさが分かりました。どんなに疲れていても、ご飯を作ったり、掃除をしてくれたりするのはすごいなと思いました。今までは当たり前と思っていたけど、少しでも手伝いができればいいなと思いました。
・先輩、後輩と一緒に生活するので、コミュニケーション能力が高くなった。舎監の先生や指導員と話ができるので、悩みや困ったことも色々相談できてよかった。
・寄宿舎での生活は、決して楽しいことばかりではありませんでした。慣れない環境での生活、家族と離れて過ごす寂しさ、朝の掃除や当番活動など、乗り越えなければならないこともたくさんありました。それでも、先生方の支え、先輩の優しさ、仲間とのつながりがあったからこそ毎日を積み重ねることができました。「自分のことは自分でする」「自分で考えて行動する」「仲間と協力する」
この寄宿舎で学んだことは、これからの人生の大きな力になると思います。寄宿舎で過ごした時間に心から感謝します。
3年間利用した保護者の声
高等部進学が決まった時、本人から「寄宿舎に入る」と言ってきました。親としては不安も大きかったですが、遠距離や社会勉強にと本人の気持ちを尊重することにし、お願いしました。
1年生の時は、先輩に助けてもらい、2年生では同級生や先輩、後輩と楽しく、3年生では下級生を引っ張る立場として、3年間お世話になりました。みるみるうちに自立の精神が養われていきました。
1人で過ごすことが好きな子でしたが、先生方のフォローのもと、交流関係が築けるようになり、笑顔で寄宿舎での出来事を話してくれました。親が心配するよりも子供はたくましいなと思いました。また、人として成長する部分も多くあり、家でも「ありがとう」という言葉が増えました。規則的な生活習慣も身に付き、できることや任せられることが増え、自信に繋がったと思います。
家庭とは違う生活の場でたくさんの刺激や配慮を受けられるのは今しかないので、寄宿舎で3年間過ごすことができて本当に良かったと思います。将来のためにも、本人にとって素晴らしい経験を積ませていただいたと思います。本人が得たものは一生の宝物になっていると思います、最後に3年間見守り、ご指導いただいた先生方に感謝いたします。本当に有難うございました。
この3年間、担任の先生方や寄宿舎の指導員の皆さまの温かいまなざしと導き、そして多くの仲間との交流のおかげで、息子は大きく成長することができました。寄宿舎がめざす「自分のことは自分でできる」「自分で考え行動できる」「仲間と協力できる」生徒像に少しずつ近づいていく姿を見守ることができ、保護者としてこれほど嬉しいことはありません。
入舎当初、「下関に帰りたい」と泣きながら電話をしてきた時は、不安でいっぱいでした。家では一度もしたことのなかった洗濯や整理整頓が本当にできるのか、心配ばかりでした。
しかし、指導員の方々、先輩、先生方の支えの中で、息子は少しずつ寄宿舎の生活に慣れ、自分で洗濯をし、整理整頓をし、公共交通機関も使えるようになりました。仲間との関りの中でコミュニケーション力も育ち、集団生活のルールや友達とのか関わり方も学ぶことができました。
この寄宿舎での経験は、息子にとって一生の財産です。いつも支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。大変お世話になりました。